東北地方は、青森・岩手・宮城・秋田・山形・福島の六県からなる広大な地域であり、奥羽山脈や北上山地、出羽山地、会津の山間部など、険しい山地が広く分布しています。山村や谷沿いの集落が多く、豪雪地帯では除雪や移動の負担が大きくなります。こうした自然条件は、暮らしのあり方を長く左右してきました。
仙台圏のような大都市を抱える宮城を含め、東北各県の中山間地域では、若年層の流出や農林業の縮小、高齢化の進行が重なりやすい構造がみられます。統計の数字だけでは捉えにくい生活の手触りや地域のつながりも、限界集落化を考える上で欠かせない視点です。ここからは、寒冷地と山間居住が交わる東北各地の集落や自治体をたどり、暮らしと地域社会の現状を見ていきます。
