中部地方は、新潟・富山・石川・福井・山梨・長野・岐阜・静岡・愛知の九県で構成されます。日本アルプスや越後山脈、飛騨山地、木曽山脈などを抱え、山あいの谷筋や旧街道沿いに集落が連なる地域が少なくありません。北陸や新潟の豪雪地帯では、冬の移動や除雪も暮らしを左右する条件になっています。
一方で、名古屋圏や静岡沿岸部のように産業と人口が集まる地域もあります。そのため中部地方の限界集落化は、都市や平野部の活力と、山間部に残る生活基盤の弱まりを対比して見る必要があります。雪、谷、山道が日々の暮らしにどう影響するのか。その地域条件を読み解きながら、中部各地の集落や自治体をたどっていきます。
