また、カメラによる見守りに抵抗を感じる人もいるでしょう。親の生活空間を撮影せず、普段どおり暮らしていることを確認したい家庭には、センサーを使う方法があります。
本記事では、Wi-Fiやカメラを使わずに親の生活反応を確認できる「まもりこ」について、仕組みや料金、センサーの違い、自治体の補助制度を整理し、どのような家庭に向いているのかを解説します。

Wi-Fi・カメラ不要で高齢者を見守る仕組み
通信機能を内蔵したセンサーは、人の動きや冷蔵庫などの開閉を検知し、その記録を家族のスマートフォンへ送ります。親宅で固定回線を契約したり、Wi-Fiルーターを設置したりする必要はありません。
映像ではなく生活反応を捉える仕組みなので、親の行動を細かく追わずに済みます。履歴から普段の生活リズムや変化を確認しながら、プライバシーに配慮して見守ることができます。
利用には電源と携帯電話回線の電波が必要です。携帯電話がつながる地域であれば基本的に利用できますが、設置時には通信状況を確認しておくと安心でしょう。
こうした見守りを実現するシステムが、「まもりこ」です。
「まもりこ」の2種類のセンサーはどちらを選ぶ?

まもりこには、振動センサーと人感センサーの2種類があります。選ぶ基準になるのは、親が毎日使う設備と、普段よく通る場所です。どちらも検知時の温度と湿度を記録します。
冷蔵庫などの開閉を捉える振動センサー
振動センサーは、冷蔵庫やトイレのドアなど、毎日開閉する場所に取り付けます。特定の設備を使ったことが分かるため、生活パターンが比較的安定している家庭に向いています。
ただし、設置した設備を使わない日は反応が記録されません。親が日常的に使う場所を選び、開閉時の振動を捉えやすい位置に取り付けることが大切です。
室内の動きを広く捉える人感センサー
人感センサーは、廊下やリビング、キッチンなど、親が日常的に通る場所へ設置します。冷蔵庫を使う時間が一定でない家庭や、特定の行動に限らず、室内で動いていることを確認したい場合に適しています。
検知範囲は設置する高さや向きによって変わります。実際の反応を確かめながら、生活動線を捉えやすい位置に調整します。
使うセンサーが決まったら、アプリで利用手続きを済ませ、設置して電源につなぐだけです。大がかりな宅内工事をせずに、見守りを始められます。
親側の操作は不要、家族はアプリで確認
利用にあたって、親側のスマートフォンは不要であり、充電や日常的な操作も求められません。機械が苦手な親でも、普段の暮らしを変えずに利用できます。
見守る家族は、専用アプリで生活反応の履歴を確認します。設定した時間を超えて反応がない場合には通知が届くため、頻繁にアプリを確認する必要はありません。
共有機能を使えば、兄弟姉妹など複数の家族で同じ情報を確認できます。一人に負担を集中させず、家族で見守りを分担できる点も特徴です。
まもりこの料金体系と自治体の補助制度
まもりこの月額利用料は、センサー1台につき550円(税込)です。料金にはLTE通信料が含まれており、サービスの申込日から1か月間は無料となります。
| センサー | 本体価格 | 初年度総額 | 2年目以降 |
|---|---|---|---|
| 人感センサー | 9,900円 | 15,950円 | 年間6,600円 |
| 振動センサー | 14,300円 | 20,350円 | 年間6,600円 |
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契約年数の縛りや解約金はありません。センサーを追加する場合は、本体価格に加え、1台ごとに月額550円がかかります。
なお、一度解約したセンサーでは再契約できません。再び利用する場合は、新しいセンサーを購入する必要があります。
自治体の補助制度を利用できる場合がある
自治体によっては、高齢者向け見守り機器の購入費や月額利用料を補助しています。まもりこが対象となる制度もありますが、すべての地域やセンサーで利用できるわけではありません。
契約前に、年齢や世帯の条件、対象機器、購入費と月額利用料のどちらが補助されるかを確認しましょう。申請時期や、契約者・領収書の名義が指定されている場合もあります。
制度を探す際は、「自治体名+高齢者+見守り+補助」で検索するほか、市区町村の高齢福祉担当窓口へ問い合わせる方法があります。契約後では申請できない制度もあるため、先に確認しておくことが大切です。
料金や付属品、利用条件は変更される場合があります。導入を検討する際は、申込み前に公式サイトで最新の内容をご確認ください。
まもりこが向いている家庭・向いていない家庭
まもりこは、親の生活反応を離れた場所から確かめたい家庭に適した見守りサービスです。一方、緊急対応や詳しい状況の把握まで求める場合は、他の方法も検討する必要があります。
まもりこが向いている家庭
- 親宅に固定回線やWi-Fiがない
- カメラを使わず、プライバシーに配慮したい
- 親にスマートフォンの操作を求めたくない
- 普段どおり生活していることが分かればよい
- 兄弟姉妹など複数の家族で見守りたい
- 緊急通報や現地への駆けつけまでは必要としていない
他の見守り方法が適している家庭
- 室内の映像や音声を確認したい
- 転倒や徘徊を直接検知したい
- 緊急ボタンや警備員の駆けつけが必要
- 医療的な健康状態を継続して把握したい
- 反応がない理由をすぐに特定したい
まもりこで分かるのは、人の動きや設備の開閉といった生活反応です。反応がない場合でも、外出しているのか、体調を崩しているのかまでは判断できません。普段との違いに家族が気づき、電話や訪問につなげるための仕組みと考えると、役割が分かりやすいでしょう。
また、利用を始める前に、通知を誰が確認し、親が電話に出ない場合に誰へ現地確認を頼むかを決めておくと安心です。兄弟姉妹や近隣の親族、知人などを含め、無理のない分担を整理しておくことが大切です。
Wi-Fiなし・カメラなしで、親の暮らしを静かに見守る
見守りサービスを選ぶ際は、機能の多さだけでなく、親が抵抗なく受け入れられ、家族が無理なく使い続けられるかを考えることが重要です。導入のために生活習慣を大きく変える必要があると、親にも家族にも負担が生じやすくなります。
まもりこは、親宅に新たな通信環境を整えたり、日常的な操作を求めたりせず、月額550円の利用料で見守りを続けられます。親の自立した暮らしを尊重しながら、離れて暮らす家族の安心を支える方法の一つとして、導入を検討する価値があります。




